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塾経営 無駄の考え方

経営的な意思決定の真髄は、投資をする際に、その投資を無駄であると判断するかどうかの基準にあると思います。例えば、広告チラシに関する投資について考えてみます。塾の商圏2万件に折り込みチラシを配布しようとする場合、おそらく、1回で20万円近くの投資が必要となります。そして、2万件のチラシを投下した後に、生徒は誰も入らなかったとします。このときに、この広告を無駄であったと判断するかしないかに経営的な意思決定の真髄があるのではないかということです。

 

目に見えないものを観ようとするかどうか

この投資は、一見すると無駄であったと考えられるかもしれません。しかし、チラシが投下されたということは事実であり、何らかの形で見込み客の認知に当塾の存在を知らしめたことも事実です。チラシ投下の半年後に「チラシをみて・・・体験にきました」ということはよくある話です。これは、何らかの形で、顧客の認知に引っ掻き傷を残している証拠です。

 

また、現在、塾にいる生徒にとっては、自分の所属している塾が「綺麗なチラシ」を配布していれば「誇り」に思うはずです。そして、その「誇り」が新たな生徒を呼び寄せる一材料になるかもしれません。

 

このようなことで、「広告投下→数週間以内に回収できたかどうか」という短い時間軸で事の良否を推し量ることのできない投資事項はたくさんあります。

 

分からないからこそ、そこでの意志決定が経営的に大事になってくるわけです。逆にいえば、そうではない判断は、経営的意志決定でも何でもなく、すなわち、塾の業績に本質的に関わってくるものではないということになります。

 

一見無駄だと思うものに宝があるかも

つまり、経営的な意思決定とは、すぐに事の良否を判断できない投資事項に対する決定であると言えます。多くの場合、まず投資をするわけですから、短期的にはマイナスとなります。それが長期的にはマイナスを補って、またそれ以上のプラスがあるかどうかの判断であるとも言えます。もし、この決定を間違えれば、短期的にもマイナスで長期的にもマイナスとなり、塾にとっては大損こくことになります。とてもスリリングな意思決定です。

 

ということは、短期的にマイナスとなる「無駄」と判断される投資事項にこそ一度疑いの目を投げかけることが大事です。もしかすると、そこに宝があるのかもしれません。ただし、注意して欲しいことは、一見無駄だと考えるものは、大体無駄であることです。「(短期的な)無駄が実は(長期的には)無駄でないかもしれない」という言明は、よく予算を引っぱってくるための常套文句となるものです。この判断の精度は、実際に投資を行い、それが長期的に無駄だったか無駄でなかったかという経験をどれだけ積み重ねたかどうかでしか鍛えることのできない能力であると思います。

 

「成長のためにはリスクをとらなければならない」の2重の意味

よく成長のためにはリスクを取らなければならないと言います。その意味を今一度考えてみる必要があります。リスクをとる判断の裏には、必ず「このリスクは将来的にはプラスになるだろう」という未来を鋭く観察する力を前提とします。そんな力のないものが、「リスクをとらなければならない!!」と叫んだところで、それは単なる言葉遊びでしかありません。一方で、当初は言葉遊びでしかなかった無謀な挑戦が、未来の観察力を身につける契機になることも確かなのでしょう。

 

つまり、リスクをとるとは、「事業の成長」に必要でもあるし、「失敗を通じた経営判断能力の成長」にも必要であるという2重の意味があるのではないかと思います。

 

目に見えないものを観た具体例

以前も書きましたが、私たちの塾では、キャッシュギリギリになってまで真下のテナントを借り、(ほとんどDIYでしたが)全面改装を行うという投資判断を下しました。このとき、わたしたちは、「この投資によって短期的には大きなマイナスとなるが、生徒数は増えるだろう」と考えていました。というより「増えなければならない、いや増えるに決まっている」と、自己説得しているようでした。

 

そして蓋をひらくと、やはり生徒は増えました。もし、あのとき、キャッシュが厳しいからという理由で真下のテナントを借りないという判断をしていたならば、確実に今の私たちはありません。じり貧にはなっていないでしょうが、成長スピードは5分の1くらいになったことでしょう。

 

みなさんの塾では如何でしょうか。目に見えるものだけを頼りに投資するだけでは成長できません。これを機に、今一度「無駄」「できない」と思って切り捨てていた投資判断を見直してみませんか?それが、大きな成長の起爆剤になるかもしれません。

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