POPERPOPER

子どもに理解を示す必要はない ぬり壁になれ

ここ数週間塾を休み、宿題もやってこない生徒がいます。その生徒を呼び出し「何を考えている?」と問いかけると、突如、俳優になったように「もう、勉強が嫌なんです」「教科書を観ているだけで吐き気がする」などと話し始めて、ついでに涙も流す。塾を休んでもしょうがいないでしょ、と言わんばかりの態度です。

 

そうか、そうか、と聞いていると、そのうち「でも、最近は一人でも勉強しているんです」と言い始めて、思わず(お前、さっき教科書を観ただけで吐き気すると言ってたじゃないか)と思いながらも、そうか、そうかと聞く。

 

一通り、生徒の話を聞いた後に、私たちは静かに語ります。「おめぇ、本当に最悪だな。言い訳ばっかほざきやがって。悲劇のヒーローでもなったつもりかい。お前が塾を休んでいる間、お前以外はふつうに塾に来ているんだよ。お前と同じように部活をやって、お前と同じように、みんな勉強が嫌いだけど頑張ってんだよ。」

 

すると、「なんで勉強するんですか?勉強する意味ってなんですか?意味がないことをやる気が起こりません」と言う。

 

そこで私たちは言います。「勉強する意味だと?とにかく、おめぇは約束をやぶった。他の生徒は塾に来て、宿題をやってきているのに、おめぇだけはやらない。これは、勉強に意味があるないの前に人間として最低の行為ってことだ。言っとくけど、社会に出てからも、それをやる意味があるかないかなんて分からないことばかりをやらされる。そもそも、勉強する意味があったとして、それをお前に教えたって、どうせ勉強する気なんて起こらないじゃないか。」

 

さらに「面倒くさいだけのくせに、色々と言い訳して責任逃れしようとしてるんだろ?お前のその言い訳を考える能力は褒めてやるよ。でも、そんなこといったって逃げられない世界はある。そもそも、なんで泣いているんだよ?その意味が分からない。自分でも悪い事をしたって分かっているから泣いているんだろ。」

 

こういったやり取りを通じて、子どもは社会の中での相対的な立場を理解することができ、自分の力の限界を体感することができます。

 

ここで、もし、子どもの言っていることに理解を示したらどうなるか?

 

「どうやったら勉強のやる気が出るの?」とか「じゃあ、一度勉強から離れてみる?」などと言って、ますます子どもを勉強から遠ざけることになり、子どもの本当の意図を捉えきれなくなってしまいます。

 

子ども意図?それはなんでしょう。この話には、ひとつのおちがあります。それは、これだけコテンパンに言われているのにも関わらず、この生徒は清々しい顔をしているのです。

 

なぜでしょうか。これは勝手な推測になってしまいますが、子どもは生身の人間とぶつかりたいのです。生身の人間とぶつかって、自分という存在を確かめたい。しかし、本気でぶつかってくる大人はいなくなってしまったと。

 

変に理解を示すと、子ども達は生身の人間とぶつかりたいという欲求を満たすことができず、ますます逸脱行動を繰り返すようになります。

 

説教が終わり、帰り際に「おい、お前はしょうもない奴だから、これから授業終わったら、毎回俺のところに来い。色々と話しあうぞ」とその子に言うと、とっても嬉しそうな顔をして「わかりましたよ~」と言って帰って行きました。

 

今、大人に求められているのは、子どもに理解を示すのではなく、壁として立ちはだかることなのかもしれません。

 

 

 

author
About author

お気軽にお問い合わせ下さい

製品の詳しい説明、ご予算に合わせたサービス提供など、何でもお気軽にお問い合わせ下さい

ご担当者のお名前 (必須)

塾のお名前 (必須)

お電話番号 (必須)

メールアドレス (必須)

お問い合わせ内容
デモを試してみたい資料を頂きたいどんなサービスか知りたいその他

上記以外に何かお聞きしたいことがございましたら、ご自由に記載下さい